前回、免疫力を高めるためには、身体の循環を良くすることだとお話ししました。
その循環に大きく関わっているのが『呼吸』です。
呼吸により、体内に酸素を取り入れることで、エネルギーが作り出されます。
身体が酸欠状態になると、身体の機能が低下したり、筋力が低下したりします。
呼吸で自律神経を整える
それだけではなく、呼吸は自律神経系にも影響しています。
自律神経とは、内臓の働きや、体温の調整などをするために、自分の意思とは関係なく働き続けています。
昼間、活動している時には「交感神経」が優位になり、夜間、リラックスしている時には「副交感神経」が優位になります。
自律神経のバランスが崩れると、この調整力が低下して、病気や怪我から回復しにくくなります。
この自律神経に唯一、意識的に介入できるのが『呼吸』です。
呼吸が浅くなることで、身体は酸欠になり、自律神経のバランスも崩れてしまいます。
深呼吸出来ていますか?
猫背の人は呼吸が浅い
背中が丸くなっていると、胸部が潰されて、呼吸が浅くなります。
また、肩で呼吸している人、呼吸の回数が早い人も、呼吸が浅く交感神経が優位になっています。
交感神経が優位の時、身体を動かすことにエネルギーが使われるため、消化器系の働きが低下します。
胃腸の調子が悪い方も、姿勢と呼吸を見直してみましょう。
肋骨と横隔膜を柔軟にしよう
深い呼吸をするには、肺の入れ物である『肋骨』を柔軟にしておくことが重要です!
肋骨が固まっていると、肺の動きが制限されてしまいます。
そして、腹部との境界線となる『横隔膜』の柔軟性も大事!
息を吸った時は、横隔膜が縮んで胸部を広げます。
息を吐いた時は、横隔膜が緩んで胸部が元に戻ります。
横隔膜が動くことで腹部の臓器も動かされて、胃腸の働きも活性化します。
さらに深い呼吸は副交感神経を優位にするので、消化器系の働きを促します。
呼吸を整える
では、呼吸を整えるにはどうしたらいいのか。
今回は2つの方法を動画でお伝えします。
1.胸部を緩める呼吸のセルフケア
2.呼吸が楽になる膜のストレッチ
ぜひお試しください。
次回は、お水についてお話ししますね。
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